【保存版】なごやの伝統野菜が買える店

伝統野菜に関する認知度は、このところ、ずいぶん高まってきたように思います。
皆さんに知ってもらえるようになると、当然、次は食べてみたくなるもの。

「どこで買えるの?」「いつ買えるの?」

協会にも、そのような問い合せが届きます。

そこで、今回は、まず協会の拠点である名古屋市の伝統野菜がどこで購入できるかをマッピングしてご紹介したいと思います。地域の方だけでなく、名古屋を訪問された方にもご利用いただき、伝統野菜を買って、食べて、覚えて頂けたらと思います。

なごやの伝統野菜は5品目

愛知県には、現在(2026年3月時点)37品目の野菜が伝統野菜として認定されています。このうち、名古屋市で生まれたものを「なごやの伝統野菜」と呼んでいます。「なごやの伝統野菜」は東海地方の玄関口である名古屋駅前で展示栽培が行われるなどして、認知度を高めています。

「なごやの伝統野菜」の選定基準は、「あいちの伝統野菜」と同じ以下の4つの事項を満たしています。

・昭和30年頃に栽培されていたもの
・地名・人名がついているものなど愛知県に由来しているもの
・今でも種や苗があるもの
・種や生産物が入手できるもの

現在、この基準を満たして選定されている「なごやの伝統野菜」は次の5品目です。

・八事五寸にんじん
・大高菜
・野崎白菜2号
・愛知大晩成キャベツ
・徳重だいこん

の5品目です。

ここでは、これらの5品目について、一つずつ特徴も合わせて入手入場所をご案内します。

なごやの伝統野菜が買える場所は?

八事五寸にんじん

大正8年に元八事(現:名古屋市天白区)の農家が、東京の種苗会社から導入した種から選抜したのがルーツとされ、「八事五寸にんじん」の名は地名「八事」と、ニンジンの品種名「五寸ニンジン」から付けられました。

鮮やかな赤色をしており、味は濃い甘味があります。芯が小さいため、柔らかく早く煮えますが、煮くずれせずに味付きがよいのが特徴です。

八事五寸にんじんプロフィール

産  地 名古屋市(天白区、緑区など)、大府市、春日井市周辺
12月上旬 〜 2月上旬(ピークは12月〜1月)
特  徴 長さ約15cm。芯まで真っ赤で、加熱すると驚くほどのコクが出る。
入手難易度 ★★★☆☆(極めて希少:冬のわずかな期間のみ流通)

※ご注意: 伝統野菜は栽培期間が短く、天候により出荷時期が前後します。必ずリンク先で販売状況をご確認ください。

◎ 青果を入手する

生産地に近い名古屋市天白区や周辺地域のJA直売所では、冬の時期に特設コーナーが登場します。以下のマップを活用して、ぜひ現地を訪れてみてください。

名古屋市農業センターdelaふぁーむ
住所:名古屋市天白区天白町平針黒石2872-3
八事五寸にんじんの聖地。農産物売店にて11月〜2月頃に販売される実績があり、種の販売も行われるほど保存活動に熱心な拠点です。

JA天白信用 グリーンセンター
住所:名古屋市天白区島田1-1401(本店内)
天白区の特産品として、例年1月〜3月頃に出荷されます。地元農家が持ち込む「本物」に出会える確率が高い場所です。

サポーレ 瑞穂店 /熱田伏見通り店
住所(瑞穂店):名古屋市瑞穂区初日町2-57
住所(熱田):名古屋市熱田区新尾頭2-4-124
高級スーパーですが、12月〜1月にかけて八事五寸にんじんをコーナー化して販売する実績が豊富です。

グリーンセンター春日井中央店(JA尾張中央)
住所:春日井市西山町3-18
12月〜2月に「伝統野菜コーナー」を設置。八事五寸にんじん等の秋冬野菜に強い拠点です。

JAあぐりタウン げんきの郷(はなまる市)
住所:大府市吉田町正右エ門新田1-1
県内最大級の直売所。生産者直送の新鮮な八事五寸にんじん(12月〜1月)が並ぶことがあります。

戸田川緑地 陽だまり館
住所:名古屋市港区春田野2-3204
八事五寸にんじん(12月〜1月)の取り扱い実績があります。

◎ 加工品で味わう

八事五寸にんじんのジュースやドレッシング、ジャム、せんべいなどの加工品が販売されることもあります。

八事商店街振興組合
住所:名古屋市昭和区広路町北石坂102-4 タチビル3階
名古屋市昭和区にある八事商店街振興組合では、一年を通して八事五寸にんじんを味わえる加工品を販売しています。8月5日を「八事の日」として八事五寸にんじんのタネを配ったり、2月下旬には収穫イベントが行われたりします。

大高菜

名古屋市緑区大高地区を中心に栽培される「大高菜(おおだかな)」は、冬の訪れを告げる葉物野菜。江戸時代には尾張徳川家へも献上されていた、由緒正しき伝統の味です。特有の芳香とほろ苦い風味があり、繊維質が少ないため柔らかで上品な口当たり。草丈の長さは三尺(90cm)と大きいのが特徴です。

大高菜プロフィール

産  地 名古屋市緑区(大高地区周辺)
12月中旬 〜 1月上旬(特にお正月前が最盛期)
特  徴 葉は鮮やかな緑色で、茎は白く太い。独特のほろ苦さと、シャキシャキとした食感が魅力。
入手難易度 ★★★★☆(希少:お正月前の短期間に地元で集中的に流通)

※ご注意: 大高菜は「お正月用」としての需要が非常に高く、年末の数日間で売り切れてしまうことが多々あります。12月25日〜30日頃を狙って動くのが入手のコツです。必ず事前に販売状況をご確認ください。

◎ 青果を入手する(直売所・朝市)

産地である大高地区の直売所が、最も出会える確立の高い場所です。

JAなごや大高支店(朝市)
住所: 名古屋市緑区大高町字鶴田23
大高菜の故郷。地元農家さんが「正月用」に丹精込めて育てた大高菜が並びます。

JAみどり本店(軽トラ市)
住所:名古屋市緑区潮見が丘2丁目325
毎年7月、12月に開催される軽トラ市(12月)で大高菜の販売実績があります。

名古屋市農業センターdelaふぁーむ
住所:名古屋市天白区天白町平針黒石2872-3
同施設で栽培しており、同センター内の産直店で購入できることもあります。毎年作っているわけではないとのことなので、入手したい場合は事前に問い合わせください。

サポーレ 瑞穂店 / 熱田伏見通り店
住所(瑞穂店): 名古屋市瑞穂区初日町2-57
住所(熱田): 名古屋市熱田区新尾頭2-4-124
年末の「伝統野菜・正月野菜コーナー」において、大高菜がラインナップされることが期待できます。

 

野崎白菜二号

現在の名古屋市中川区にある野崎採種場の創業者・野崎徳四郎(のざきとくしろう)氏の手によって、日本で初めて「結球(丸く固まること)」する白菜「野崎白菜一号」が生まれました。この歴史的品種をさらに改良したのが「野崎白菜二号」です。

野崎白菜二号のプロフィール

産  地 名古屋市中川区(野崎採種場周辺)
11月下旬 〜 1月上旬(年内が最も美味しい時期)
特  徴 葉が柔らかく、芯まで白い。生で食べられるほど甘みが強く、瑞々しい。
入手難易度 ★★★★☆(希少:家庭菜園やこだわり農家が中心で、一般流通は限定的)

※ご注意: 野崎白菜二号は生産農家が限られています。スーパーなど一般の販売ルートではほとんど流通しておりません。地元のイベント等で販売されることがあります。必ず事前に販売状況をご確認ください。

◎ 料理を食べる(直売所・イベント)

野崎白菜のゆかりの地の中川区のイベントが狙い目です。

名古屋市農業文化園・戸田川緑地
住所:名古屋市港区春日野二丁目3204
青果の販売だけでなく、伝統野菜に関する収穫体験と講座が行われます。同施設で行われるイベント等で食べることができます。
イベキャン+

中川区・地産地消フェア
毎年11月上旬に中川区役所駐車場で開催される、地元産の新鮮野菜や特産品を販売するイベント「中川区・地産地消フェア」では、生産者による直接販売が予定されています。
名古屋市公式ウェブサイト「中川区・地産地消フェア」
名古屋☆中川区ブランド野菜製品開発研究会

野崎白菜はくちゃん祭り
毎年11月〜2月頃に開催される冬のスタンプラリー形式のイベントです。中川区内の参加飲食店舗で野崎白菜を使ったメニューを食べ歩く地域活性化イベントです。
はくちゃん祭り参画店舗

愛知大晩成キャベツ

明治時代に導入された外国品種から、愛知県の気候に合わせて選抜された「愛知系」キャベツの完成形です。収穫までに半年以上を要する「大晩成」種であり、寒さに当たることで凍結を防ぐために糖度を蓄える性質があります。

愛知大晩成キャベツのプロフィール

産  地 愛知県あま市(旧甚目寺町周辺)、清須市、名古屋市周辺
1月下旬 〜 3月上旬(寒さが最も厳しい時期)
特  徴 1玉が3〜5kgにもなる超大型。葉が厚く、幾重にも重なり、非常に硬く締まっている。
入手難易度 ★★★★★(極めて困難:生産者が極少数のため、一般の八百屋にはほぼ並ばない)

※ご注意: 愛知大晩成キャベツは栽培期間が長く生産効率が悪いため、現在では販売を目的とする生産者は見受けられません。非常に希少な「幻の野菜」です。必ず事前に販売状況をご確認ください。

名古屋市農業センターdelaふぁーむ
住所:名古屋市天白区天白町大字平針黒石2872−3
食農体験教室で食べることができる場合があります。

徳重だいこん

名古屋市緑区が誇る「徳重だいこん」は、その白く美しい肌と、きめ細やかな肉質で「大根の貴婦人」とも呼べる逸品。一時は宅地開発により栽培が途絶えかけましたが、地元の熱意で守り抜かれた「復活の野菜」でもあります。

徳重だいこんのプロフィール

産  地 名古屋市緑区(徳重・神の倉周辺)
12月上旬 〜 1月中旬(お正月前後がピーク)
特  徴 根の先まで太さが変わらない円筒形。煮込むと透き通り、驚くほど柔らかくなる。
入手難易度 ★★★★☆(極めて困難:生産者が非常に少なく、地元消費が中心)

※ご注意: 徳重だいこんは栽培面積が非常に限られており、出荷期間も数週間と極めて短いです。必ず事前に販売状況をご確認ください。

◎ 現地で入手する(直売所・朝市)

徳重だいこんの本拠地である緑区周辺のJA拠点が最も確実です。

名古屋市農業センターdelaふぁーむ
住所:名古屋市天白区天白町大字平針黒石2872−3
旬の時期に青果を購入することができます。

JAみどり 徳重支店(朝市など)
住所:名古屋市緑区乗鞍二丁目223 JAみどり徳重支店駐車場
地元農家が直接持ち込む、最も「鮮度」の良い徳重だいこんに出会える場所です。毎年7月、12月に開催される軽トラ市で、12月に販売実績があります。

◎ 地域のイベントを狙う

徳重だいこん収穫祭・即売会

例年12月11日(徳重だいこんの日)前後に「徳重だいこんマルシェ」や収穫体験イベントがJAみどり管内(名古屋市緑区)で開催されます。

なごや伝統野菜入手場所マップ

    八事五寸にんじん 大高菜 野崎白菜二号 愛知大晩成キャベツ  徳重だいこん

 

【参考資料】
あぐりねっと!なごや「伝統野菜」
あいちの伝統野菜「リンク一覧」
天白区の朝市・直売所(4箇所)
緑区の朝市・直売所(8箇所)

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