日本の伝統野菜-03.岩手
目次
1.地域の特性
【地理】
岩手県は東北地方の北東部に位置し、面積は15,275.01km2と本州で最大の面積を占め、日本の都道府県としては、北海道に次いで2番目に広い県です。
北は青森県、西は秋田県、南は宮城県と境界を接しており、西部の秋田県境には奥羽山脈があり、東部は北上高地が横たわっています。宮城県南端の気仙沼から岩手県の東部、北部につながる海岸線は、典型的なリアス式海岸で変化に富み、温暖な地域です。複雑な海岸は豊富な漁場をつくり出すため、豊富な海の幸に恵まれています。中央部を南に流れる北上川は、北上盆地などの低地を形成し、米や野菜の主産地となっています。盆地と海岸部以外山地や丘陵地が多く、平地は少ない緑豊かな県です。
平成29年(2017)の時点で県の人口は約125万人です。そのうち、7割強にあたる100万人以上が、内陸部の北上盆地に集中しています。
【気候】
岩手県の気候は、那須火山帯の山麓は日本海側気候、それ以外の地域は太平洋側気候です。内陸は夏は暑く冬は寒い内陸性気候で、太平洋側沿岸部は夏は涼しい海洋性気候です。三陸海岸沿岸部はケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に分類されることもあります。北部内陸地方や西部山岳地帯は、寒さが非常に厳しい亜寒帯湿潤気候に属し、特に藪川は冬季に−30°C近くまで冷え込むこともある本州最寒地として有名です。
県内全域が豪雪地帯に指定されていますが、地域によって積雪量には大きな差があります。西和賀町と八幡平市は積雪量がかなり多く、特別豪雪地帯に指定されています。一方、太平洋側に位置する宮古市、大船渡市などは積雪量は少ない傾向です。太平洋側の盆地である北上盆地は、冬季の西高東低の気圧配置になると奥羽山脈が壁になるため、晴天になりやすいのですが、放射冷却によって早朝の最低気温がかなり低くなります。反対に降雪時や曇天の時は気温が下がりづらくなります。
北上盆地に位置する盛岡市は、日本の都道府県庁所在地で最寒都市である日が多く、北上盆地の各都市(盛岡市、花巻市、北上市、奥州市)は、今でも厳冬期に−15°C前後まで下がることも珍しくありません。一方、北上盆地の夏は、フェーン現象の影響で、仙台市よりも気温が高くなることがあったり、沿岸部は仙台市と同様の気候となることが多くみられます。
【農業の特徴】
岩手県は国内でも有数の生産高を誇る農業生産地の一つです。食料自給率は106%で、北海道や青森県、秋田県、山形県などとともに、自給率100%を超える数少ない県の一つです。
広大な面積と、山岳に囲まれた地形のため、地域によって気候が大きく異なるため、気候・風土の特性に応じてさまざまな形態の農業が営まれています。
伝統的に、穀物、畜産業などが盛んです。岩手県の農業生産物には、米のほかに粟、ハトムギ、アマランサスなどの雑穀があります。野菜ではピーマン、レタス、果樹ではりんごの産地として有名です。
近年は、消費者と生産地の交流を密にするため、「道の駅」「物産展」「直売店」などの販売店で農家の人々の生産した各種の野菜が売られています。
農業以外の林業、水産業についても盛んな県で、林業は、県が木質バイオマス事業などの自然エネルギー活用に熱心なこともあり、高い生産高をあげています。水産業では三陸海岸周辺が黒潮による豊かな漁場として知られています。リアス式海岸の岩礁はワカメや海苔といった海藻類の養殖にも適しており、ワカメとあわびの養殖で生産高全国1位です。
2.岩手県の伝統野菜
岩手県の伝統野菜は今のところ特に明確な定義はありませんが、山岳に囲まれ、多彩な気候・風土の地域を有する岩手県には、古くからの地野菜も多く、まだ知られていない名のない野菜も多く残る可能性があります。
また、岩手県では、2021(令和3)年度から、県の主要農作物等の種子等に関する条例に基づき、以下の要件を満たした品種の種子を保存しています。
・おおむね100年前から栽培されていること
・固有の特性が明確になっていること
・来歴の根拠となる資料が存在すること
これらの要件を満たす伝統野菜等の種子を保存しています。
岩手県で伝統的に栽培されてきた在来種には、稲、大麦、小麦、大豆、そば、雑穀、野菜、果樹及び花きなどがありますが、このうち種子の保存を決定した伝統野菜等は現在5品種です。
ここでは、保存決定した5品種を含む代表的な伝統野菜17品種を紹介します。
安家地だいこん(あっかじだいこん)
【生産地】岩手県下閉伊郡岩泉町安家地地区
【形状】重さ600 g程度、長さ25~30cmと小ぶりで、表皮が鮮やかな紅色。
【食味】肉質は硬く、辛味が強い。繊維質で貯蔵性がよい。ダイコンおろし、酢の物、漬物などに利用されている。保存性のある凍みダイコンにも使われる。
【来歴】岩手県岩泉町安家地地区で古くから栽培されてきた紅ダイコン。来歴ははっきりしていないが、「安家(あっか)」はアイヌ語のワッカに由来し、「清らかな水の流れるところ」という意味。地域に注ぐ安家川は、ダムがなくきれいな水が流れ、その名の通りの川です。
【収穫時期】収穫時期は9月下
2022(令和4)年4月20日保存決定
阿房宮(あぼうきゅう)
【生産地】岩手県久慈市
【特徴】食用菊。花色が黄色で花肉が厚い。
【食味】抜群の香りと甘味を持ち、シャキシャキとした食感が楽しめるのが特徴。
【料理】干し菊、汁物など
【来歴】南部藩主が京都九条家の庭に芳香美麗に咲いている阿房宮を株分けし、藩内に植え付けさせたのが始まりで、藩政時代に観賞用菊「黄金株」の実生から生まれたと言われている。青森県の伝統野菜にもなっている。
【収穫時期】収穫時期10月下旬~11月上旬。収穫された後その大半は保存がきく干し菊へと加工され、その美味しさと美しさを1年中楽しむことが出来る。
一関特産曲がりねぎ(いちのせきとくさんまがりねぎ)
【生産地】一関市(赤萩地区、中里地区、弥栄地区)
【特徴】白根の部分が太く長く曲がった長ネギ。
【食味】甘さとやわらかさが特徴。やわらかく、独特の風味がある。
【料理】鍋物、芋の子汁など
【来歴】伊達藩の時代(江戸時代)から栽培されているとされる。平成の始めに「一関市曲りねぎ研究会」が発足し、個々の農家が自家採種していたものの中から、より良い(やわらかい、甘いなど)系統を選抜した。この系統(やわらか美人)の種子で現在も栽培が行われている。
白根の部分を長くつくるために、「さく返し」という植え替えを行う。この方法は江戸時代から伝えられている栽培方法で、畑で栽培中の葱を1度抜き取り、約30度の角度をつけて寝かせ、その上から土をかける。この「やとい」という作業を年に2回繰り返し、甘い葱に仕上がる。秋田県、宮城県でも古くから栽培されている。
【収穫時期】初冬
2023(令和5)年2月20日保存決定
黒平豆(くろひらまめ)
【生産地】盛岡市玉山地区
【特徴】黒色、楕円形で平たく、長さ2cm程度の大きめの豆。表皮に数本の特徴的なシワがある。
【食味】独特の弾力、柔らかさ、旨味がある。
【料理】煮豆、豆腐など 地元では正月用の煮豆に使われている。
【来歴】大正時代初期から商品作物としての栽培記録がある。旧:渋民村の役場職員が生産振興に努め、全盛期には3斗(約60kg)入りで1万俵もの生産があり、東京方面に出荷されていた。「黒平豆・黒平大豆(くろひらまめ)」、「雁喰豆(がんくいまめ)」、「南部黒平(なんぶくろひら)」などの名前でも呼ばれていた。
【収穫時期】枝豆として収穫する場合は10月中旬、黒豆として収穫する場合は11月下旬頃
2023(令和5)年2月20日保存決定
暮坪かぶ(くれつぼかぶ)
【生産地】遠野市上郷町佐比内暮坪集落
【特徴】白カブの一種。根の部分はカブ独特の球状ではなく、20cmほどの長さで、やや湾曲している。根の部分でも地上に出ている部分は淡い緑色である。土壌に埋まっている部分は白色。
【食味】辛味か強く、独特の風味がある。辛味の成分はイソチオシアネート類でダイコンの10倍近くある。
【料理】漬物やそのまますりおろして薬味として使用。蕎麦の薬味としての他、脂身の多いぶりなどのお刺身に乗せても美味しくいただける。
【来歴】天正年間(1573~92)に、近江の薬売りが岩手県の遠野市暮坪地区にもち込んだのが、このカブの栽培の初めであると伝えられている。暮坪集落に住む1戸の農家が代々育て上げてきたかぶで、この暮坪の土地でないと独特の辛みが出ない。同じ種を使用しても風土の違いで異なる味になる。「暮坪かぶ」の名は登録商標となっている。
【時期】10月下旬から11月上旬
琴畑かぶ(ことはたかぶ)
【生産地】岩手県遠野地区
【特徴】赤色が鮮やかで大根のように細長い形をしている。
【食味】葉も美味しくゆでて塩とオリーブオイルだけでも食べることが出来る。身もやわらかいので、サラダ風に生でも食べることが出来る。
【来歴】かつては、地元の野菜として親しまれてきたが、時代の流れで徐々に生産が減り、途絶えてしまったが、遠野の種苗業者が、採種用に少量だけ育て続けていたため、遠野緑峰高校の生徒が種をわけてもらい、遠野市の農家支援室指導のもとに栽培を行い、2014年に約30年ぶりに復活した。
【収穫時期】10月頃
地うり・昔きゅうり(じうり・むかしきゅうり)
【生産地】岩手県下閉伊郡岩泉町
【特徴】市販されているきゅうりより、ずんぐりとした形で瑞々しいのが特徴。
【食味】さわやかな苦味があり、食感はジューシー。外側の皮は苦みがあるので、向いて食べるのが一般的。地元では味噌をつけて食べられることが多い。
【来歴】シベリア経由で伝来したと考えられるきゅうりで、岩手県北から北上山地にかけて現在も伝えられており、「地うり」や「地きゅうり」と呼ばれている。
【収穫時期】7月~9月
遠野かぶ(とおのかぶ)
【生産地】岩手県遠野地方
【特徴】長さ約20㎝程度、太さ3~4㎝の根長系のかぶ
【食味】辛味成分が大根の数十倍ともいわれ薬味としての評価が高い。すりおろしての生食は独特の辛味、苦みとほんのりとした甘みがあり、蕎麦・うどん等の薬味としても最適
【来歴】由来は「暮坪かぶ」と同品種で戦国時代に近江から伝来したといわれる。遠野地方で広く栽培されてきたが、「暮坪かぶ」は商標登録されているため、暮坪地区以外で栽培されるかぶは「遠野かぶ」や「辛味かぶ」と呼ばれている。
【収穫時期】10月下旬~11月上旬
橋野かぶ(はしのかぶ)
【生産地】釜石市橋野地区
【特徴】小さめの大根のような細長い形状。表皮は紅色から白のグラデーションで彩りが美しい。
【食味】歯触りの良さと酸味が特徴
【料理】漬物
【来歴】岩手県の在来カブとして,釜石市の山間の橋野地区で戦前から栽培されている。曲りかぶや昔かぶとも呼ばれる。栽培量が減少していたが、地産地消運動により見直されて、作付が増えつつある。他地域の農業者が増殖することを防ぐため、青果での販売は行わないよう地域で厳格に申し合わせがなされてきたことから、地域固有の品種として守られてきている。
【収穫時期】 11月~4月
2023(令和5)年2月20日保存決定
芭蕉菜(ばしょうな)
【生産地】岩手県南部地域(現:奥州市江刺区)
【特徴】からし菜の一種。通常は40~50cmで収穫するが、栽培の仕方では80cm以上になる。漬け菜類の中でも葉が大きく、芭蕉(ばしょう)の葉を連想させるため、この名がついた。
【食味】独特の辛味と風味が特徴。塩漬けや粕巴蕉菜 漬けなどの漬物用の高菜として栽培されている。
【来歴】岩手県の南部地域では、古くから栽培されている。山形県の名産である「山形青菜(やまがたせいさい)」と同じ系統といえる。山形青菜が山形県で栽培されるようになったのは、1908(明治41)年のこと。山形県農事試験場(現農業総合研究センター)で、奈良県から種子を導入し試作したところ、品質が優れていたことから栽培が始まった。江刺地区の芭蕉菜は辛味が特徴。
仙台芭蕉菜はナタネの仲間で辛みが少ない。
【時期】10月~11月
畑わさび(はたわさび)
【生産地】岩手県下閉伊郡岩泉町
【特徴】高さ約30㎝の茎を伸ばし、白い4弁花を総状につける。根際から長い柄をもつハート形の葉が出る。根茎は太い円柱形で多数の葉の跡があり表面に凸凹がある。鮮やかな緑色。
【食味】根茎は香辛料として用いる。根茎をすりおろすと鼻につんとくる香気と辛味が出る。刺身・そば・握りずしなどの薬味に使う。
【来歴】日本原産。岩手県で栽培される畑わさびは、わさび田ではなく、畑で栽培される。わさび自体は同じ品種だが、田では主に根の部分をすりおろす生食用の水わさびが作られ、畑では根だけでなく茎や葉を練りわさびなどの原料にする畑わさびが作られる。冷涼な地域の林の中が栽培に向いているため、林野が77%を占める岩手県には合った農産物で、全国の50%が生産されている。岩手県内でも岩泉1号品種が多い。「陸わさび(おかわさび)」とも言われる。
【収穫時期】わさびは栽培期間が長く1.5~2年かけて収穫時期となる。岩泉町が5~9月ともっとも長く、大槌町は7~8月、遠野町は5~7月である。
早池峰菜(はやちねさい)
【生産地】岩手県遠野地方
【特徴】深緑色の丸葉をした葉野菜
【食味】風味がよく、漬物や煮物に合う。根の部分も甘い。
【来歴】遠野地域の伝統野菜で、早池峰山麓の山村の農家に密かに伝承されていた。絶滅寸前のところを発見された今まで未知の菜類で、早池峰菜の名は発見後名付けられた。本種は、採種元が保存のために少量採種しているだけの非常に貴重な品種。寒さや病気に強く、年3回収穫することが出来る。
現在は遠野緑峰高校の生徒たちによって普及活動が行われている。
【収穫時期】11月~翌年5月
二子さといも(ふたごさといも)
【生産地】岩手県北上市二子町
【特徴】イモの形状は卵形に近い丸形で、1個の平均重は100g程度である。
【食味】肉質は独特の粘りとまろやかな味、コクなどがよいと評価されている、地元では、いものこ汁の具、煮物、茹でて和え物などに使われている。
【来歴】北上市を流れている北ヒ川の西岸に広がる二子町を発祥の地とするサトイモ。300年ほど前から子イモ用種として子イモの繁殖を繰り返し、できあがった品種で、地域特産の品種として受け継がれている。二子さといもは、赤茎系統の子イモ専用種である。2018年9月27日付で地理的表示(GI)法に基づきGI登録された。
【時期】9月初旬~11月上旬
宮守わさび(みやもりわさび)
【生産地】岩手県遠野市宮守町
【特徴】草丈は長く、春にはlmに達する。
【食味】宮守のワサビの特徴は辛味の中にほのかな甘味があり、粘りもある。静岡産のものと比べ辛味が強い。
【来歴】宮守わさびは東北一の生産量を誇る根わさび。早池峰山の湧き水が豊富な宮守地区では、大正4年頃から栽培が始まったとされている。宮守地区の湧き水は、水温が年間を通じて9.5~12℃の低温で、石灰分が多く、窒素分が少ないのが特徴。
【収穫時期】12月~1月
矢越かぶ(やごしかぶ)
【生産地】岩手県一関市矢越地区
【特徴】幅広でしっかりした葉、鮮やかな紫色の茎を持つ。
【食味】加熱すると美しい山吹色になり、温野菜のサラダやスープにおすすめ。糖度が高く、砂糖が不足した時代には重宝された。
【料理】かぶ入りおこわ、サラダ、天ぷら、漬物
【来歴】戦後途絶えてしまった野菜の一つ。日本のかぶは伝来によって、東洋系と西洋系に分かれるが、矢越かぶはヨーロッパやスウェーデンのかぶと同じ仲間とされている。2006年一関市の農家・小野寺さんの手によって復活。
【収穫時期】12月頃~2月
2022(令和4)年2月22日保存決定
岩手山梨(いわてやまなし)
【生産地】岩手県北上山系
【特徴】香りのいい小さな梨。大きさが3cmから大きくても8cmほどで、一般的な梨と比べるとかなり小さい。表面には赤梨特有のコルク果点が一面に見られ、色も褐色がかった緑。
【食味】しゃりっとした食感と歯ざわり。甘みや果汁も少なめ。実が小さいため、食べる分が少なく、芯の酸味が強い。
【来歴】岩手県を中心とした北上山系に自生し、「ミチノクナシ」とも呼ばれている。純粋な「イワテヤマナシ」は減少し、絶滅危惧種に指定されたほどだが、近年、栽培化に向けた取り組みが始まっている。北東北は昭和初期まで飢饉が多発しており長期保存が可能な梨が救荒作物として利用されていた。収穫した梨を保存し、冬から春にかけて食す。
2007年の環境省レッドリストで絶滅危惧IA類に指定されているミチノクナシの個体の多くは、古い時代に帰化したと推定されるニホンナシと交雑していることが神戸大学の研究によってわかっている。
【参考資料】農研機構
【収穫時期】晩生の梨を秋から初冬(霜が降りた後)に収穫する。
山ぶどう(やまぶどう)
【生産地】岩手県久慈地方
【特徴】果実は球形で径約8mm程の大きさ。熟すと黒くなる。
【食味】糖度を15度以上に高めて収穫される熟成した山ぶどうは非常に色の濃い果実となる。山野から採取される山ぶどうの果汁は、大変貴重なものとして活用され、ジュースやジャム、ワインなど様々な加工品として販売されている。
【来歴】自然に恵まれた東北北部に多く自生している、日本古来の野生ぶどうである。自生している山ぶどうを挿し木で1本1本増やし、丹念に育てることで山ぶどうの栽培量を増やしている。
【収穫時期】9月下旬~10月
【引用・参考資料】
成瀬宇平・畑千佐子著「47都道府県・地野菜/伝統野菜百科」(2009)丸善出版
岩手県ホームページ「伝統野菜等の種子の保存」
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