「新しい東北」復興ビジネスコンテスト-伝統野菜で福島県立会津農林高校が優秀賞を受賞
2018年11月13日
復興庁が開催する「『新しい東北』復興ビジネスコンテスト2018」で、福島県立会津農林高等学校の「人と種をつなぐ会津伝統野菜専攻班」が、「優秀賞(学生部門)」を受賞しました。
さらに「東北経済連合わきたつ東北賞」、「東洋ワーク賞」の企業賞も受賞するトリプル受賞の快挙。
同班の「会津伝統野菜を未来へつなげる」事業は、生産者・加工・小売業者と連携し、会津伝統野菜のブランド化を目指すものです。
具体的には、農産物の国際認証である「グローバルGAP(ギャップ)」の認証取得をはじめ、伝統野菜普及に向けた消費者モニターツアー、販売会の実施など実践的な取り組みを行う事業です。
同事業をきっかけに、卒業生が地元で就農し、伝統野菜を栽培するようになるなど地域産業に与える波及効果や発展の可能性が高く評価されました。
東北経済連合会からは、シードバンク、栽培方法普及・改善、販路拡大、新規就農者創出等と、これらを支える校内教育・伝承の仕組みが卓越している点が高評価に。
東洋ワークグループからは、地元に根付いた産品をテーマに、地道に取り組みを進めている姿勢や、普及を目指し奮闘する姿が高く評価されました。
福島県の伝統野菜である「会津伝統野菜」は、現在18品目あり、同校では、そのうちの14品目を栽培しています。
会津農書を参考にした有機栽培や資源循環型栽培の実践、採種活動やシードバンク活動、食育、道の駅などを活用した販売、PRなど、会津の伝統野菜・在来種野菜に関するさまざまな取り組みを積極的に行っています。
同校の取り組みは、全国の農業・農林高校にとっても伝統野菜・在来種野菜の保存・伝承にも多いに役立つビジネスモデルとなるものです。
福島県立会津農林高等学校の人と種をつなぐ会津伝統野菜専攻班の皆さん、これからも、がんばってください!
【参考資料】
「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2018
福島県会津農林高等学校
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