直に見ると本気でビビる大きさ! ―北海道の伝統野菜「札幌大球」キャベツが街角に出現-

驚くほど大きいキャベツの展示

この写真を見てください!けして右側のキャベツが小さいわけではありません!

左側のキャベツが大き過ぎるのです!

右側のキャベツの直径は一般的なキャベツと同じ18㎝ですが、左側のキャベツの直径は、なんと数倍の迫力の大きさ!

そんな巨大なキャベツが、なぜか名古屋・某地下鉄駅近くのビルの一角に、そっと展示されていました。風にたなびくコピー用紙には、青の細マジックで「札幌大球」とだけ書かれ、植え込みの中に、身を潜めるように置いてありました。全容は植え込みに遮られるため、通りを歩いていて気づく人はほとんどいません。

しかーし!気づきましたよ!当協会のライターである私、なぜか、植え込みの中の気配に気づきました!そして、一目でわかりました!

これが札幌大球(さっぽろたいきゅう)キャベツであることを!

なんという感動の出会いでしょう!やはり大きい!本当に大きい!

通行中の皆さんにも「見ないと損だよ!」と大声で伝えたいほどでした。

どこのどなたが置いたのかはわかりませんが、誰かに「見せたい!」という思いは伝わりました。なので、一応、屋外の景観ということで、お写真を撮らせていただきました。そして、サイトで、ご紹介させていただきます。(ご迷惑がかかるといけないので、撮影から1シーズン待っての掲載です。万が一、問題があるようでしたら協会までご連絡ください)

とにかくデカい!「札幌大球」

北海道・札幌の伝統野菜である「札幌大球」の最大の特徴は、その大きさです。一般的なキャベツの直径が18㎝ほどであるのに対し、札幌大玉キャベツは概ね40~50㎝ほどあります。(そして、この写真の札幌大球は直径60cmほど。寸法を測るものを持ち合わせていなかったので、ただの目測です)

他の角度から見てもやっぱり大きい!

明治初期から続く栽培

札幌大球の栽培地は名前の通り北海道・札幌市です。

開拓地である北海道では明治初期にいろいろな作物が栽培されるようになりました。

キャベツは1871年に試作されたのを契機に地域に広がっていきます。

最初は種子を輸入して栽培し、その種を自家採種をして交配を繰り返すうちに、大きくて貯蔵性が良い品種が選抜され土着化されました。

北海道という広大な土地の気候風土に適応した大玉のキャベツは、「札幌大球(さっぽろたいきゅう)」と名付けられ、今日まで継承されています。

生産減少の危機

「札幌大球」は、昭和に入ると生産が活発になり、にしん漬けなど、北海道ならではの魚と野菜を組み合わせた漬物原料として欠かせない存在になります。

しかし、近年は、他の伝統野菜と同様に農家が高齢化したことに加え、家庭であまり漬物をしなくなるなどで需要も減っていることや、その大きさから収穫時の負担もあるため、生産農家は減少の一途を辿っています。

2014年には6戸の農家のみが栽培するという状況に至り、消滅が危惧されていました。

「札幌大玉」を次世代に繋ごう

減産に危機感を抱いた有志によって、「札幌大球」を守り育てようと、2015年4月に発「札幌大球応援隊」が発足されました。応援隊には、大学の教授、当時の札幌市役所農政部長、料理研究家、野菜ソムリエ、お好み焼き屋の社長、お漬物会社の社長、スーパーマーケットの社長、メーカーの所長など、さまざまな方が集まり、「札幌大球」の継承に尽力されています。

また、応援隊では、「札幌伝統野菜『札幌大球』オーナー制度」を設けました。この制度は、一口4千円「札幌大玉」のオーナーになり、収穫した札幌産札幌大球を使った漬物などが届けられるというものです。この奇跡のような巨大キャベツを次世代に守り繋いでいくために、ぜひ、オーナー制度に参加してみてはいかがでしょう?

【参考】札幌伝統野菜 札幌大玉応援隊

 

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