日本の伝統野菜-22.静岡県

目次

1.地域の特性

【地理】

静岡県は日本のほぼ中央に位置し、太平洋に面して東西155キロメートル、南北118㎞の距離、7,777.43㎢の面積(13位)を有しています(2016年)。

東日本と西日本のほぼ真ん中に位置しており、全国二地方区分では歴史的・文化的経緯・面積の比率を勘案して、東日本に分類されることが多くみられます。また、名目上の行政区分では東日本、中部地方、東海地方、広域関東圏などに区分されます。

地形的には、北部は標高3,000mを越える峰もある赤石山脈の山々がそびえ、一級水系の大井川や安倍川の源流となっています。静岡県の東部は第四紀火山が多く、富士山や、箱根山、伊豆東部火山群が現在でも活動しています。また、すでに活動を終えた天城山や達磨火山等の数々の大型火山が伊豆半島の大地を造り上げています。

静岡県の南側は遠州灘、駿河湾、相模灘に沿った約500㎞の海岸線が続き、北側は富士山など3,000m級の山々からなる北部山岳地帯が東西に連なり、地形を囲んでいます。

伊豆半島は、本州の中で唯一フィリピン海プレート上にあり、プレート境界である駿河トラフの延長線上に富士山が形成されています。

なお、駿河湾は日本で最も深い湾として知られ、湾口(御前崎―石廊崎間)で水深2,500mに及びます。そのため、駿河湾を含めると静岡県内の標高変化は7,000mにも達するダイナミックなものと言えます。

静岡県の河川は、山地から流れ出た川が、天竜川、大井川、富士川となって県土を縦断しており、海岸に注ぐ河口部に肥沃な土地を形成しています。南西部には台地や平野が多く、県の中央には糸魚川静岡構造線が南北に走り、安倍川がその南端に当たります。したがって、地質構造はこの安倍川を境にして県の東西で全く異なります。

静岡県の形は金魚に例えられることがあり、この場合、西部を頭、東部を尾に見立てます。県総面積の64%が非可住の森林で構成されており、僅かな平野部に人口の大半が集積し高密度な都市を形成しています。このように、海や山、湖などバラエティに富んだ自然は、日本の豊かな風土の縮図ともいえます。

 

【気候】

月平均気温の平年値は17.8度、年間降水量の平年値は2,442mmで北部山岳地帯を除けば全般的に温暖な海洋性気候です。春、夏、秋、冬と四季のはっきりした気候ですが、冬は乾燥して晴天が多く、平地では雪もあまり見られません。標高差が大きいため地域による寒暖の差が激しいです。冬の平野部や沿岸部は黒潮の影響で本州の中でも非常に温暖であり、寒気の影響を受けにくいために放射冷却によって朝晩は氷点下まで下がることがあっても、日中は10°Cを超えることがほとんどです。特に伊豆地方の沿岸部では、氷点下まで下がることはなく、雪が降ることもほとんどないなど、南九州並みに温暖な気候です。一方、旧井川村と旧水窪町などの赤石山脈に接する北部山間部は中央高地式気候の影響も受けており、冬は雪が多く豪雪地帯です。また、東部内陸部の御殿場市などでも南岸低気圧によりかなりの積雪をもたらし、東北地方並みのかなり厳しい冷え込みになることが多くみられます。夏は、天竜地域など西部内陸ではかなりの酷暑となりますが、それ以外の地域ではそれほどの酷暑とはならず、東部や伊豆地方を中心に比較的冷涼です。

【農業の特徴】

県の経営耕地面積は62,800haで、内、田が21,700ha、畑が41,100ha(2020年)で全国第22位です(農林水産省「作物統計調査 令和2年」より)。

温暖な気候と変化に富んだ自然環境を利用して数多くの農産物が生産されています。

その中でも茶とみかんは静岡県を代表する農産物です。また、温室メロン、いちごのほか、ガーベラなどの花きの施設園芸も盛んに行われており、新技術や新品種の導入により品質の高い多彩な農産物が全国に向け出荷されています。畜産業も盛んで、銘柄牛や銘柄豚の開発、ブランド化が進められています。

耕地は面積 66,400ha、県土に占める割合は 8.5%で全国の耕地面積の 1.5%となっています。傾斜地が多く、変化に富んでいます。気候が温暖で、平均降水量は 1,800~2,300mm前後、冬期は日照時間が多く温暖であることなどから、多種多様な農作物の栽培が行われています。茶、みかん、ばら、わさびなど全国に誇れる高品質な農産物が数多くあります。

静岡県では、「食の都」づくりを進め、ブランド力向上を図るため、「しずおか食セレクション」を認定しています。同認定は、多彩で高品質な静岡県の農林水産物の中から、全国ひいては海外に誇る価値や特長等を備えた物産を県独自の認定基準に基づいて厳選したもので、在来種のヒエ、アワ、キビ、ソバの穀類や茶も認証されています。

 

2.静岡の伝統野菜

静岡県では自治体として特に明確な伝統野菜の定義はありません。

有志で取組んでおられる静岡在来作物研究会の定義では、

① ある地域で栽培されている作物で、世代間で継承されている。

② 栽培者自らの手でたねとり(種子の採取や栄養繁殖)が行われている。

③ 特定の料理や用途に用いられている。

としています。

ある調査では、これまで残っていることがわかっている静岡県の伝統野菜・在来品種は、200種以上にのぼるとも言われています。縄文時代から人々が住み始めた場所もあり、1つの場所で100種類以上の伝統野菜もあるといわれています。南伊豆では、伊豆半島南部に多く自生し、かつて野菜のように利用されていたウバユリ、ウワバミソウ、 ジュウモンジシダ、ノビル 、モミジガサ、ツルナ、ボタンボウフウ、ハマダイコン 、ツワブキ、ヤブレガサ、オカヒジキの11種類を選抜し、在来品種の「賀茂十一野菜」と命名しています。

当協会の一覧では、数ある在来品種の中からある程度出自がわかるものを44品目選び掲載しています。

 

青豆(あおまめ)

【生産地】静岡市葵区玉川

【特徴】大豆の一種で「丘の肉」と呼ばれるほど栄養価が高い。

【食味】

【料理】味噌、豆腐、きな粉の原料

【来歴】数十年前はどの家でも作られていた。戦中は田んぼの畦道でも作っていた。

【時期】不明

 

赤石豆(あかいしまめ)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】在来種の落花生。一つの莢(さや)に3~4粒入っていることが多く、薄皮の部分が鮮やかな赤紫色なのが特徴

【食味】普通の落花生に比べ、薄皮に含まれるポリフェノールが多いとされる。薄皮のえぐみが少ない。

【料理】煮物

【来歴】

【時期】

 

井川おらんど(いがわおらんど)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】普通のじゃが芋に比べると小さく味が濃い。皮色が赤、紫、白のものがあり、食感も微妙に違う。

【食味】肉質が締まって固い。

【料理】おでん、田楽。

【来歴】オランダから日本に伝えられたから「おらんど」と呼ぶ。

【時期】通年

 

井川からし菜(いがわからしな)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】地域ごとに辛さに種類がある

【食味】味がクリア

【料理】おひたし

【来歴】古くから栽培

【時期】

 

井川きゅうり(いがわきゅうり)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】地面に這わせて栽培する。ずんぐりした太い形で皮が厚く、実がしっかりしており水分たっぷりみずみずしい。色は緑、黄、縞々。

【食味】パリッとした食感でみずみずしい、胡瓜独特の青臭さがなく、甘味と旨味がある。

【料理】味噌汁、漬物、ソテー、天ぷら、ナムル。

【来歴】古くから地面を這わせて育てていた。水筒の代りとしていた。

【時期】7~8月

 

井川なす(いがわなす)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】大きく皮が固い、じっくりと大きくなる、甘い。

【食味】生で食べるとりんごの味がする、大きくなればなるほど、美味しくなる。

【料理】皮は硬いので中身の部分だけ食べる。生、焼き。

【来歴】井川から街へお嫁に行った方が家庭菜園でひっそりと守り続けていました。現在では、この種が井川に里返りし栽培されています。

【時期】7~8月

 

井川にら(いがわにら)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】小ぶりで生でも食べれる。

【食味】甘みが強い

【料理】中華

【来歴】にらは古事記に記載されているほど古い野菜で、山間部では数系統の在来にらがり、その1つ。

【時期】3月~9月

 

井川大蒜(いがわにんにく)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】小粒で赤く、肉質がしっかりしていて、粘りが強い、匂いが残らない

【食味】にんにくらしさがしっかり香り、火を入れると口に美味しさが広がる。

【料理】すりおろし、にんにく味噌

【来歴】井川での呼び名「おおびる」は、平安時代の書物にも登場する、にんにくの古名。

【時期】6月~7月

 

井川の小柿(いがわのこがき)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】直径がわずか1~2cm程度のごく小さな実がなる。

【食味】

【料理】干し柿

【来歴】

【時期】

 

井川の地かぶ(いがわのじかぶ)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】からし菜の一種。太い根っこが分かれている。地域ごとにいくつかの種類がある。

【食味】

【料理】一般的な蕪(かぶ)と同じように食す、

【来歴】

【時期】

 

石川子芋(いしかわこいも)

【生産地】掛川市

【特徴】「石川早生丸」という品種の孫芋で、小ぶりの球形で美しい白い肌、きめ細かい。煮崩れしない。連作障害する、天地返し必要。

【食味】ねっとりした食感とコクのある味。

【料理】みそ汁、おでん、煮物、から揚げ。

【来歴】1960年代の農業整地に伴い栽培。現在20家程度の農家で栽培。栽培技術難や選別が厳しく、手間がかかり、高齢化もあり栽培農家が減少しつつある。

【時期】8月上旬~2月下旬

 

伊豆きぬさやえんどう(いずきぬさやえんどう)

【生産地】下田市

【特徴】色が鮮やか、伊豆特有の豊かな陽を浴びて春と秋の年2回収穫

【食味】4月~6月は若々しい味わい。9月~11月は成熟した甘味がある。

【料理】卵とじ、味噌汁、煮物、炒め物、天ぷら、サラダなど。

【来歴】栽培が始まったのは明治末期。 大戦中は生鮮野菜統制などで栽培が激減したが、  戦後、保存していた種子を利用して復活。

【時期】9月~5月

 

伊豆太陽野ぶき(いずたいようのぶき)

【生産地】下田市

【特徴】無農薬栽培、豊かな香りと味わい、圧倒的な美しさが魅力

【食味】歯ごたえがしっかりしてすがすがしい食感。

【料理】きゃらぶき、炒め物、天ぷら。

【来歴】1980年代、水田の転作作物として栽培が拡大。平成14年(2002年)商標登録。

【時期】3月~5月、10月~12月

 

磐田しろねぎ(いわたしろねぎ)

【生産地】磐田市

【特徴】美白で甘味たっぷり。軟白部が27cm、直径1.1センチ以上の規格。

【食味】さわやかな辛みと、冬の寒さで糖度が増し、ほのかな甘み。

【料理】鍋、生、炒め物、天ぷら

【来歴】天竜川左岸の肥沃な土壌と豊かな水に恵まれ、明治時代から栽培が始まった県内最大の白葱産地。秋冬ネギの産地として国の野菜指定生産。

【時期】12月~4月

 

梅ヶ島大野菜(うめがしまおおのな)

【生産地】静岡市葵区

【特徴】とうが立っても柔らかいのが特徴

【食味】旨味が強く、収穫時期で味が変わる。

【料理】溝汁の具、おひたし、漬物

【来歴】もともとは山梨県身延町大野地区で栽培されていた。梅ヶ島は身延地域と古くから峠道で結ばれており、峠を越えて伝えられたとされている。

【時期】

 

梅ヶ島の地芋(うめがしまのじいも)

【生産地】静岡市葵区

【特徴】梅ヶ島在来のじゃがいも。煮崩れしないのが特徴

【食味】小ぶりだが、味がしっかり

【料理】おでん、塩ゆでしストーブの上で焼く

【来歴】古くから地域で栽培されてきた。市場にはほとんど出ていないが、自家用に作っている人は少なくない。

【時期】

https://sobanowa.localinfo.jp/posts/5966159/

 

梅ヶ島蒜(うめがしまひる)

【生産地】静岡市葵区

【特徴】粒の小さい在来にんにく

【食味】

【料理】にんにく味噌、にんにく醤油

【来歴】山間部で古くから作られてきた

【時期】

 

大代こんにゃく(おおしろこんにゃく)

【生産地】静岡市葵区

【特徴】

【食味】

【料理】

【来歴】

【時期】

大和こうじ(おおわこうじ)

【生産地】静岡市葵区玉川

【特徴】黄色い皮で実が小さく、大きな種が入っている柑橘

【食味】酸味が強い

【料理】みかんと同じ剥いて食べる

【来歴】昭和16年頃接ぎ木名人の岡部昭一さんが柚子の木に接ぎ木したのが始まり、現在岡部家の1本のみ。

【時期】

折戸なす(おりとなす)

【生産地】静岡市清水区三保・折戸

【特徴】形が丸く、ヘタに鋭いトゲがある。

【食味】果肉が緻密で、コクのある濃厚な味

【料理】田楽、炒め物

【来歴】徳川家康に献上された、「一富士二鷹三茄子」と命名した。名前は静岡市清水区の三保・折戸地区で生産されていたから。復活プロジェクトが2005年にスタート。平成27年度現在では「JAしみず折戸なす研究会」の生産者9戸が約30アールで折戸なすの栽培をしています。

【時期】5月~12月

 

かきんのかぶ(かきんのかぶ)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】静岡県では在来のカブは極めて珍しい存在

【食味】苦くて甘くて何ともいえない美味しさ

【料理】

【来歴】昔、葉っぱのような金が取れることから「はきん」と呼ばれ、転化して「かきん」となった場所があります。その地に残る在来のカブが「かきんのカブ」です。

【時期】

 

金とん豆(きんとんまめ)

【生産地】静岡市葵区梅ヶ島

【特徴】インゲン豆の一種

【食味】甘みがある

【料理】茹で、味噌汁の具、正月のおせち料理に豆きんとん。

【来歴】

【時期】

 

久能葉しょうが(くのはしょうが)

【生産地】静岡市駿河地区久能

【特徴】みるくて(柔らかくて)爽やかな辛さ、茎の付け根の鮮やかな紅色、日本一の早出し。

【食味】カリッとした爽やかな辛い食感

【料理】生のまま味噌をつけて食す、焼く、フライ

【来歴】海岸沿いから傾斜のある場所で燦燦とふりそそぐ太陽の恵みを受け、駿河湾を望む温暖な気候を生かして昔から栽培

【時期】3月~7月

 

黒がら(くろがら)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】茎が黒紫色をしている。

【食味】柔らかい食感

【料理】塩ゆで、芋がら(ずいき)を食べる

【来歴】古くから栽培される在来の里芋。「がら」というのは、芋の茎の「芋がら(ずいき)」の意味。

【時期】不明

 

小河内の地ねぎ(こごうちのじねぎ)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】小さいが甘味がある

【食味】甘さがある

【料理】

【来歴】

【時期】

 

在来らっきょう(ざいらいらっきょう)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】小粒

【食味】

【料理】らっきょう漬け

【来歴】

【時期】

 

三右衛門芋(さんうえもんいも)

【生産地】焼津市

【特徴】畑で作らず田で作り柔らかでなめらかな食感になる里芋。

【食味】粘りがあり、やわらかくてなめらかな食感

【料理】煮物、焼物

【来歴】かつてこの地に飢饉があり、食べるものがなかったとき、唯一実りをもたらせたのがこの里芋。今も感謝して焼津市三右衛門神田の八幡神社で『芋祭り』が開催される。

【時期】8月

 

白糸唐辛子(しらいととうがらし)

【生産地】富士宮市

【特徴】11~13㌢と通常の倍の長さで細長く上に実をつける。

【食味】しっかりした辛みと爽やかな風味

【料理】一味、ホットソース、ラージャン

【来歴】江戸時代から山間部を中心に栽培

【時期】9月~11月

 

白がら(しろがら)

【生産地】静岡市葵区梅ヶ島

【特徴】里芋の茎であるずいき部分を食す

【食味】

【料理】味噌汁の具

【来歴】

【時期】

 

筋無豆(すじなしまめ)

【生産地】静岡市葵区梅ヶ島

【特徴】インゲン豆の一種、標高の低いところでは育たない。完熟したものは赤い絣模様がついて、茹でると模様が消える。サヤごと煮る。

【食味】

【料理】煮て食す

【来歴】梅ヶ島で明治のころから栽培されている

【時期】

 

大中寺芋(だいちゅうじいも)

【生産地】沼津市

【特徴】しま模様で赤ん坊の頭ほどの大きさ。

【食味】きめ細やかで、こくのあるおだやかな味わい

【料理】煮物

【来歴】百年ほど前、御滞在の皇室の方々を大中寺において地元名産の里芋でおもてなししたことから「大中寺いも」と呼ばれるようになりました。

【時期】10月~12月

 

玉川子豆(たまがわこまめ)

【生産地】静岡市葵区玉川

【特徴】磨くとピカピカに艶やかにある

【食味】

【料理】おはぎ、柏餅、赤飯

【来歴】

【時期】

 

玉川白ごま(たまがわしろごま)

【生産地】静岡市葵区玉川

【特徴】小さく炒ると香り高くなる

【食味】

【料理】

【来歴】赤ちゃんの祝いのお返しに炒ったごまを入れた鯛の絵の紙袋と赤ちゃんの名前を書いた名札を用意する風習

【時期】

 

玉川大蒜(たまがわにんにく)

【生産地】静岡市葵区玉川

【特徴】紫色の小粒な実は強烈な辛みがある

【食味】蒸すとホクホクのお芋のような食感

【料理】

【来歴】家庭によっては食べてはいけない風習が残っている

【時期】

 

長妻田もろこし(ながつまたもろこし)

【生産地】静岡市葵区玉川

【特徴】実が固い

【食味】噛めば噛むほど甘くなる個性的な味

【料理】

【来歴】長妻田集落の白鳥家で3代以上続く在来のとうもろこし

【時期】

 

三方原馬鈴薯(みかたがはらばれいしょ)

【生産地】浜松市

【特徴】独特の赤土で栽培され、白い肌とデンプンの含有率を表す「ライマン値」が高く甘みとホクホク感が特長の男爵

【食味】ホクホクとした食感

【料理】カレー、シチュー等の煮込み、ポテト、グラタン、サラダ

【来歴】大正時代、開墾とともにじゃがいも栽培が導入されました。丁寧に耕して根張りを良くし、排水が良くなるように畑の管理をして酸性土壌の赤土と太陽の光をいっぱいに受けて育ったのが「三方原馬鈴薯」です。

【時期】5月中旬~7月

 

三島馬鈴薯(みしまばれいしょ)

【生産地】三島市

【特徴】箱根西麓の肥沃な火山灰土壌で栽培した保存性の高いメークイン。2016年GIブランド所得(静岡初)。肌に傷がつかないよう丁寧に手堀りで収穫する。

【食味】濃厚でコクのある味に、「しっとり」と「ほくほく」の食感を併せ持つ

【料理】カレー、肉じゃが等の煮込み料理、コロッケなどの揚げ物。

【来歴】昭和30年頃から箱根西麓地域(静岡県三島市、田方郡函南町)では、馬鈴薯の生産が始まった。昭和45年頃、新たに導入された品種「メークイン」と箱根西麓の土とが合わさり、上質なメークインとなった。

【時期】7月

しずおか農山村サポーター

 

水掛菜(みずかけな)

【生産地】富士山周辺(御殿場市、富士吉田市、都留市)

【特徴】富士の湧水(10~12℃)をほ場に引き込みかけ流しをして栽培。淡い緑色

【食味】柔らかく、アクがほとんどない

【料理】お雑煮等の茹で、おひたし

【来歴】明治19年春、旧北郷村阿多野の戸長である喜多氏が 越後を旅した際、厳寒期にも関わらず、 湧水を利用し青々として育つ菜が栽培されているのを見つけ、 その種子を譲り受け栽培したのが始まり。

【時期】1月下旬~3月

JA御殿場

 

水窪じゃがた(みずくぼじゃがた)

【生産地】浜松市天竜区水窪町

【特徴】鶏卵ほどの小さなサイズで、実が締まって歯応えのある食感が特徴

【食味】ホクホクとねっとりの中間あたりで、ほんのりと甘味

【料理】煮物、焼物、コロッケ

【来歴】水窪じゃがたは、昔から水窪で育てられてきた在来種のじゃがいも。

【時期】7月

 

見付かぼちゃ(みつけかぼちゃ)

【生産地】磐田市

【特徴】煮崩れしにくく煮物によく合う、皮も食べられ、生で食べてもおいしい。

【食味】果肉は粘質でねっとりした食感で、甘味が少なく、シャキシャキした歯ごたえも併せ持つ。

【料理】スープ、フライ、サラダ、ケーキ、煮物、生。

【来歴】明治初期に菓子商を営む前島傳之助氏(昭和初期の見付町長・前島亮治氏の4代前)が菓子原料仕入の為名古屋へ出掛けた帰途、とても品質に優れたカボチャの種を見つけ、持ち帰って植えたのが起源。

【時期】8,9月

見付けかぼちゃ保存会

 

緑小豆(みどりあずき)

【生産地】静岡市葵区井川

【特徴】緑色だがあんこにすると黒っぽい色になる

【食味】

【料理】

【来歴】

【時期】

 

村山にんじん(むらやまにんじん)

【生産地】富士宮市村山地区

【特徴】60センチ以上の長さになり、鮮やかな紅色で香り高いのが特徴、富士山の火山灰で育ち、収穫が難しい。

【食味】香りが強く、濃い味わい。「昔ながらの人参の味」と表現

【料理】混ぜご飯、スープ、煮物、炒め物

【来歴】1950年代には同地区のほぼ全体の農家が栽培していましたが、高齢化と収穫作業の大変さから次第に減少していきました。

【時期】1月中旬~3月末

静岡県のJA

 

安本家の在来豆(やすもとけのざいらいまめ)

【生産地】静岡市葵区玉川

【特徴】2度なり豆、秋豆、サヤエンドウ、ミドリエンドウの4種類を季節に沿って食べる

【食味】

【料理】天ぷら、煮物、味噌汁の具、

【来歴】柿島集落の安本家にある4つの在来豆

【時期】

 

わさび(わさび)

【生産地】伊豆、御殿場、大井川、安倍川地域、

【特徴】清流が育んだ、澄んだ辛味と清らかな香り。

【食味】ツンした清涼感のある辛味

【料理】鮨、刺身、そばなどの薬味として和食に欠かせない食材、肉料理にも合う。

【来歴】わさびは、日本固有の植物で静岡県はわさび栽培発祥の地で、400年の歴史があり、静岡市葵区有東木で始まったとされています。豊富な湧水(通年13℃前後)で育ったわさびは、色合い、香り、辛み、甘みに優れ、2017年に農林水産省の「日本農業遺産」に、2018年には国連食糧農業機関(FAO)の「世界農業遺産」に認定されました。

【時期】通年

 

 

【参考】

葵区在来作物1

葵区在来作物2

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