「佐布里(そうり)梅」を江戸時代の製法で仕込んだ梅シロップ-愛知県の酒蔵・澤田酒造がつくる「ノンアルコール白老梅」で夏を乗り切ろう!

日本の伝統食材である「梅」。

その梅の栽培紀元は、弥生時代前期頃からと推定されるほどで、古くから日本人に親しまれてきました。奈良時代以降、栽培が盛んになり、今では3~400種類ほどの品種が全国各地で栽培されています。

梅は、主に食用とされる「実梅」と観賞用の「花梅」に大別され、「実梅」の有名な品種としては、南高(なんこう)、古城(ごじろ)、白加賀(しろかが・しらかが)、豊後(ぶんご)、鶯宿(おうしゅく)などがあげられます。

南高梅と古城は、梅の生産量日本一の和歌山県が原産地で、「南高」の名は、明治35(1902)年に発見された高田梅と、母樹選定調査に尽力した南部高等学校から取り、昭和40年(1965)に命名されたものだそうです。

白加賀は、北陸が原産地で、江戸時代から栽培されており、現在は群馬県での生産が多い品種です。

豊後は、大分県が原産ですが、最も耐寒性の高い品種であるため青森県でも栽培されています。

鶯宿は、南北朝時代からある品種で、徳島県をはじめ全国的に栽培されています。

そんななか注目したいのが、愛知県知多地区の「佐布里(そうり)梅」。

この梅は、地元農家が明治時代に、桃の木に梅を接ぎ木して生み出したもので、佐布里地区独特の品種です。戦前には7千本超があったとされ、梅の実も特産品として売られていたとのこと。

しかし、1959(昭和34)年の伊勢湾台風や佐布里池の整備による水没などで、梅林はほとんど姿を消してしまいました。現在は、地元有志らが、かつての梅林を取り戻そうと植栽を進め、佐布里池周辺の梅の木は5,700本まで回復しているそうです。

 

清酒「白老」ブランドの澤田酒造株式会社(愛知県常滑市・澤田薫社長)は、この知多地区にしかない佐布里梅を使って「ノンアルコール白老梅(梅シロップ)」を製造。毎年7月下旬頃に発売しています。

澤田酒造株式会社

佐布里梅は、主に梅干用として用いられてきましたが、強い酸味と果肉の厚さが特徴で、梅酒に用いると、その酸味が、さわやかな風味として活きてきます。しかも「白老梅」に使用する梅は、健康と環境に配慮し農薬は最小限の冬季の石灰硫黄合剤の散布のみで育てられており、梅のふくよかな香りとうまみがギュッと詰まっています。

澤田酒造では、江戸時代の製法をそのままに、佐布里梅をわら灰を入れた水に漬けてアクを抜くことで、うまみを引き出してから、一つ一つ手作業で梅を傷つけないように洗浄します。その後、乾燥させて、再び手作業でヘタを取り除きます。

梅酒に良い佐布里梅ですが、ヘタの取りにくさが唯一の欠点で、とても難儀で根気がいるそうです。人手に頼らなければならないこの作業をボランティアの方々と丁寧に処理していきます。そうして準備した佐布里梅を氷砂糖と一緒に漬け込んでいきます。

砂糖は北海道産のてんさい糖の茎から抽出して室(むろ)で3~4週間かけて自然結晶させた純度の高い砂糖を使用。

できあがった江戸時代仕込みの「ノンアルコール白老梅(梅シロップ)」は、佐布里梅の果汁と氷砂糖以外は何も入っていない とても上質でピュアなシロップです。

江戸時代仕込のうめしろっぷ ノンアルコール白老梅 (梅シロップ) 500ml 1,620円(税込) 発売予定7月下旬頃

ラベルは、「白老梅」という通常ラベルのものと、澤田酒造が毎年知多市を対象に行っている「梅シロップ小学生オリジナルコンテストラベル」の優秀作品を貼付したものがあり、コンテストのラベルは、子ども達が描いた佐布里梅に対する愛情あふれるイラストを楽しむことができます(数量限定)。

 

梅には、タンパク質や、カルシウム、カリウム、リン、鉄などのミネラル(無機質)や、ビタミンA・B1・B2・Cなど栄養素や、疲労回復に有効なクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸をはじめとする有機酸がたっぷり含まれており、古来から薬用・食用に重宝されてきました。

そんな梅の成分を抽出した「白老梅(梅シロップ)」は、ノンアルコールなので、お子さんをはじめ、お酒の苦手な方や妊娠中の方、授乳中の方も安心して飲むことができます。

これから暑くなる時期を迎えますが、疲労回復や夏バテ防止の食材として常備してみてはいかがでしょうか。

ご購入はこちらから

 

澤田酒造株式会社

澤田酒造株式会社:白老梅

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